ときどき軽井沢#1|「今日からよろしくお願いします」

ひょうなことから始まった軽井沢の生活。
ここでは日々どんな出来事が訪れるんだろう。
どんなことを思って、それは時間とともにどう変化していくんだろう…。
そんなことを知り、残しておきたくて
日記を書くことにしました。
昨日までに起こった出来事を一晩寝かせて、
気持ちのいい朝の時間に回想しながら書きたいと思います。
できれば長く続くように、
消して無理をしないと自分に約束をして始めてみます。
これからどうぞ宜しくお願いします。

引越のお祝いは雪

目を覚ますとベランダの向こうに見える木々や土に、
うっすらと雪が積もっていました。
季節は冬なんですね。

昨日、我が家は東京から軽井沢へ
まる1日かけて引っ越しを終えました。
軽井沢は、これまで毎週のように足を運ぶほど大好きな場所。
「今日からはここに住むんだ」
そう思っても、にわかに信じられなくて、
いつものように向かう軽井沢への車中で、
いつもと違う感情を抱えていました。

到着するやいなや、設備説明のために業者の方々がきました。
どの方も一様に、機器の説明と合わせて
寒い地域ならではのことを教えてくれるのです。
たとえば、
「水道水はミネラルが多くて水垢が付きやすいから、マメに拭いてね」とか、
「カルキは多くないんだよ」とか、
「冬の時期は夜、お風呂に水を張っておくと凍結しないよ」とか、そんなことをね。
すべての荷降ろしが終わり、気づくとあたりは暗くなっていました。
街灯も少ないので本当に真っ暗闇。
気温は-2度と低く、くっきりとした明るい月と星がよく見える静かな夜でした。
引っ越しの疲れもあったので、星野リゾートが運営するトンボの湯に行きました。
トンボの湯を会員料金で使えるのは、軽井沢移住で嬉しいことの1つ。
この日はなんと500円で入浴しました。
冬の露天風呂は、言い表せないほど幸せになれますよね。

トンボの湯
営業時間: 10:0022:00(最終受付21:15
電話番号: 0267-44-3580
利用料金: 大人1,350 / 子供800円(3才〜小学生) 入湯税・消費税込
会員制度:平日500円。土日750950円。※GW、8月、年末年始は特別料金
※会員制度は、軽井沢町、御代田町をはじめとした近隣にお住まいの方が対象で(別荘をお持ちの方もOK)、トンボの湯の割引以外にも、村民食堂等の飲食店の割引や駐車場(有料日)の2時間無料サービスなど、さまざまな特典がついています。

トンボの湯のエントランスには、それはそれは大きなモミの木があって、
数え切れないほどの電球で飾られていました。
このモミの木がひときわキレイに見えたのは、まわりが本当に真っ暗だから。
知っているはずのことをあらためて、
この目で、この身体で、教えてもらった夜でした。

「美くらし」を考え、体現していくこと

生活の知恵を教わったり、自然の偉大さを知ったり、
この地ならではのことを、先人や自然に教えてもらいながら日々を送る。
「くらし」とは、そんなことの積み重ねのように思えました。
ここでの生活は、
「美くらし」を研究し、体現を試みる、実験のようなものになるかもしれない。
そんな気持ちを抱いた朝、家から見える小浅間山にもご挨拶。
さて、今日はスタッドレスタイヤを買いに行かなくちゃ。

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