Canon? SONY? フルサイズミラーレスを比べてCanon EOS RPを買った理由

最近の悩みの1つに、
一眼レフの「重さ」と「かさばり」が気になる問題がありました。
というのも、私の日常使いカメラは
Canon5D MarkⅢにEF24-70mm F2.8L II USMレンズのセット。
ここにノートパソコンが加わり、
携帯、お財布、小さなポーチなどを合わせ持つと、
なかなかの重さになるのです。
カメラバッグを使うともう少し楽ちんに持ち運べるけれど
携行品は身軽にしたいし、気を遣った服も着たい……
カメラバッグのフル装備はちょっとハードルもありました。
そこでついにミラーレス一眼の検討をし、canon RPを購入
その過程を振り返ってみました。

プロカメラマンも仕事で使う、ミラーレス一眼カメラ

ミラーレス一眼はハイアマチュアユースのカメラという
印象を持っている人も多いかもしれませんが、
最近ではプロカメラマンでもミラーレス一眼を仕事で使う人が増えています。
実際どうなんだろうと調べてみると、
友人のカメラマンの中にも何人か使っている人がいました。
聞くと、ミラーレスにもウィークポイントがあるよう。
被写体によってはミラーレスの電子ビューファインダー(EVF)では
見づらいのだそうです。
たとえば動きの早いスポーツや夜明け前や夕刻時の撮影などがそれで、
この場合は被写体をしっかりと見ることができる光学ビューファインダーが最適。
ミラーレス一眼をサブ機として持つ人が多いのはそういうことも関係してるとか。
これらは限られたシーンなので私にとっては問題なく、
十分に活用できそうです。
そんなわけで、ミラーレス一眼の検討を始めたのです。

カメラ選びは、判断の基準となるポイントを決める

今回もっとも解消したいのは、
今使っているカメラ(5D MarkⅢ)の重さ。ボディだけで約860gあります。
重さもサイズもコンパクトに、
その上でフルサイズセンサーを搭載していることは必須条件。
これらを踏まえ、まずは電気屋でSONY αシリーズから見てみました。
たくさんある機種の中で
比較ポイントとしてわかりやすいのは有効画素数です。
最近のデジタルカメラはとにかく画素数がすごい。
α7R IIIでは有効約4240万画素、α7R IVにいたっては、
約6100万画素もあります!
ただこの数値だけを追いかけるだけだと金額も跳ね上がってしまうので、
必要なスペックを考えました。
有効画素数が高いぶんきれいな写真が撮れることは確かですが、
A3にプリントする場合は1200万画素ほどあれば十分。
実は5D MarkⅢの有効画素数も約2230万画素なので、
この数値を越えてくれれば
出来上がった写真そのものに品質の差を大きく感じることはないはず。
すると、2014年発売のα7 IIも候補になってきました!
この機種は有効約2430万画素あります。私はこれで十分。
最新機種はオーバースペックであることがわかりました。
目安となる機種を決めてその価格帯を1つの基準にします。
α7 IIはボディだけで13万を切る価格なので(2020年10月現在)
金額もおおよそこのくらいをベースに考えました。
画素数の他に、動画を撮る場合は4Kに対応しているか?
長時間撮影する場合はバッテリーの持ちはどうか?
といったことが、ボディ選びのポイントになっていきます。
今回の基準を踏まえて候補になった機種はこの3つ。
いずれもフルサイズセンサーを搭載したミラーレス一眼です。
・SONY α7Ⅱ
・canon RP
・canon R

カメラ選びは、判断の基準となるポイントを決める

デジタルカメラは電化製品なので
月日とともに新しい機種が登場しますし、
機能やスペックもどんどんグレードアップして、金額もはねていきます。
これを永遠に追いかけるのはちょっと大変
大きな方向性が見えたら、
● どのくらいの金額をかけるのか。
● どの程度のスペックを要するのか。
● レンズはどう揃えるのか。

の3つの視点から1つ1つの候補を確認していきました。

どのくらいの金額をかけよう?

今回はSONY α7Ⅱの金額感をベースに、レンズの購入も踏まえて決断。
これはもう決めの問題です。
かけようと思えば本当にいくらでもかけられるので、
迷ったらまずはミニマルなセットにすることを考えるのがいいかもしれません。
写真の良さを左右するのはレンズという人もいるくらいなので、
そのうちレンズを増やしていって楽しむための予算を取っておくためにも、
ボディにお金をかけて初期費用を上げる必要はないと思います。

スペックはどうしよう?

細かな機能やスペックは金額と一緒で、求めるほど選べてしまってキリがない…。
上位機種ほど良いスペックなので、どちらがいい?
と聞かれたら、そりゃ新しく出たほうが良い! となってしまう。
私の場合は5D MarkⅢの代替機としても使えることを考えていたので、
同程度以上のスペックでなければ納得感を得られない。
新しいものを買っても、今より勝っていると実感できないと気分も上がらない…。
そこで画像数、ファインダーや液晶の綺麗さ、
バッテーリーの持ち具合、重さといった
わかりやすい部分を、5D MarkⅢと比較
しながら決めました。

レンズは何を使う?

ズームレンズを選ぶか単焦点レンズを選ぶかは、最初に迷うところ。
私はF値が小さい明るいレンズを選びたかったので、
今回は単焦点レンズをメインに検討しました。
とても平たく言うと、F値の数字が小さいほど
背景がたくさんボケる
写真が撮れます。
どうしても迷ってしまうときは、
撮影するときに自らの足で自由に動き回れる環境かどうかで
検討すると良いと思います。
動ける場合はズームレンズがなくても寄りの撮影ができますが、
広いイベント会場などで撮影する場合は
登壇者の目の前まで行けないことが多いのでズームレンズといった具合に。
今回私は、35mmと85mmの2本を検討しました。

検討にあがったミラーレス一眼カメラの良かった点と、もっと頑張りましょうな点

以下、各カメラの良い点とイマイチな点を列挙。

<SONY α7Ⅱ>


SONY 公式サイトより

良かった点
● 有効画素数が約2430万画素と、5D MarkⅢを越えている!
● ミラーレス市場への参入が早かったせいか、専用レンズが豊富でCanonに比べてもお手頃価格なものが多い。
● 角張ったボディだけど、昔からSONY製品はわりと好きなので、その点からもちょっと色眼鏡かけちゃってる。
● 価格的にも◎
● 5D MarkⅢより軽い(バッテリーとメモリカードを含めて約599g)
もっと頑張りましょうな点
● グリップ感はもう一声(私の手ではCanonのほうが持ちやすかった)
● Canon EFレンズが使えない
● タッチパネルではない…
● 店頭でのテスト撮影で撮った写真にテンションが上がらなかった(液晶モニターで見る写真)

<canon R>


Canon R 公式サイトより

良かった点
● 液晶がきれいで大きい
● ビューファインダーも見やすい
● 画素数は有効約3030万画素と申し分ない
● 5D MarkⅢと同じバッテリーが使われている(長持ちする)
● 5D MarkⅢより軽い(バッテリー、カードを含めて約660g)
● Canon EFレンズが使える(アダプター別売り)
● 液晶モニターでのピント合わせが楽だし早い
もっと頑張りましょうな点
● canon Rより重い(軽い!と実感しづらい重さ)
● 価格がちょっと重たい
● レンズも考えると予算を超えるので中古を検討することになる

<canon RP>


Canon RP 公式サイト(写真はオリジナルです)

良かった点
● レンズキットがある(RF35mm F1.8 MACRO IS STM)
● レンズ+アダプターキットがある(別々に購入するよりもわずかにお得)
● 有効画素数は5D MarkⅢより高い約2620画素
● とにかく軽い&コンパクト(バッテリー、カードを含んで約485g)
● 35mm 単焦点レンズ(重量約305g)を付けても790g!
● Canon EFレンズが使える(アダプター別売り)
● 価格はSONY α7Ⅱと近い金額
● 液晶モニターでのピント合わせが楽だし早い
もっと頑張りましょうな点
● ビューファインダーと液晶モニタはCanon Rのほうがきれい(数値的にも見た目も)
● バッテリーが小さいので1日中撮影し続けるのは難しい
RF85mm F2 MACRO IS STMレンズが品切れで入荷待ち状態

最後は感覚とテンション!

すべての機種を実際に触り、購入候補のレンズで撮影写真も確認。
そこまでやれば、あとは「しっくりくるか」という感覚と
テンションが上がるか」という2つの視点で決断。
わたしにとってグリップは、5D MarkⅢで慣れたCanonの感覚が好き。
そしてEFレンズが活用できることからも、
最後はCanon RとRPの2つで悩みました。
バッテリーの持ちとファインダー、
液晶モニターの綺麗さではCanon Rが優勢でしたが、
実際にアウトプットする写真はRPでも十分綺麗なことと、
何よりも軽さが嬉しいことを踏まえて、やっとこさCanon RPに決めました!
ちょうどビックカメラで実施のキャンペーンとも重なり、いろいろとお得にお買い上げ。
何度もお店に足を運んで悩みぬいたCanon RPは、
とってもお気に入りの1台になりました。

試し撮りをちょっと公開

寄りはもちろん、35mmの広角でもちゃんとボケ味を楽しめます。



また別の記事でも作例をご紹介します。

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