「美くらし」ってなに? ていねいなだけじゃない、美意識を持って暮らす生き方

「ていねいな暮らし」という言葉や価値観が広がっています。
様々な物事に想いを馳せて、
一つ一つのことにていねいに向き合い、
毎日を大切に過ごす。
そんな暮らしはとても美しいと私も思います。
ただ、それだけでは少し物足りないかも……。
この価値観の中にいながらも、
自分だけの判断軸を持って日々を重ねていきたい。
「美くらし」は、くらしの中に美意識を持つ1つの生き方です。

「美くらし」は美意識を持つことから

私が考える美意識とは、
必ずしも美への意識が高いことや造詣が深いことを意味しません。
たくさんの美しいモノを知っていたり、
それを持っていることではなく、
「これは美しい」「これは美しくはない」という判断の物差しのこと。
この判断軸=美意識を常に自分の中に持ちながら生きる。
それが「美くらし」です。
あなたにとっての美意識は、誰かにとっての美ではないかもしれません。
けれどそれは問題ではありません。
まずは自分自身があらゆる物事において、
「これはいい」「これはちょっと違う」といった意識を持ち、
自分の責任において判断を重ねていくことが大切だと思うのです。

自分の人生を1/1で生きるために

自分なりの美意識を持つためには、
日々様々なことを考えなければいけません。
たとえば、「気持ちいい!」と感じた朝。
その朝は、いつもの朝と何が違うのか。
私は何に気持ちよさを感じているのか?
そんなことを1つ1つ、紐解いてみるのです。
「美くらし」は、
目の前に訪れる数多くの感情や選択に対して、
理由を考え、深く意思を持つことから始まります。
美意識を養う方法は、
自分の意思を自分自身で認識する積み重ねのように思います。
なんだかちょっと、マインドセミナーのようですが(笑)、
自分の人生だもの、すべてのことに納得感を持っていたいじゃないですか。
誰かの意識に乗っかるだけの人生ではもったいない。
本当に、単純に、ただそれだけなんです。

「美くらし」は私の研究であり実験

様々なことに判断軸という美意識をもって日々を重ねていきたい。
振り返ったとき、
「自分の足でここまできたんだ」と、思いたい。
「美くらし」は、
そんな誰のものでもない自分の人生を彩る
生き方の1つではないだろうか、と思っているのです。
何を美しいと思い、何を選んで生きるのかーー。
そこを探っていくことで見えてくる豊かさに、まずは私が出会ってみたい。
「美くらしは」そんな思想を持つ私の研究対象であり、1つの実験なのです。

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